アリババの香港上場株式が15%上昇

SourceCryptopolitan

2025年9月1日 06:23

アリババの株価は月曜日に15%以上急騰し、人工知能関連収益の爆発的な成長を報告した後、2023年初め以来の最大の単日ラリーを記録した。

この電子商取引大手は、AI関連製品の売上が三桁の伸びを示し、クラウド部門は予想を大きく上回る334億元（47億ドル）と26%成長したと発表。アリババのAIサービスを支えるクラウド部門は、同社の拡大における重要な原動力となっている。

この結果は、小売中心のビジネスから多様な技術プレーヤーへと変貌を遂げた同社の姿を浮き彫りにしている。アナリストたちは、AIはもはや副次的なプロジェクトではなく、同社の中核的な成長エンジンになったと指摘。サクソ・マーケッツのチーフ投資ストラテジストであるチャル・チャナナ氏は、アリババがテック分野での長期的な存在感について極めて戦略的に取り組んでおり、AIとクラウドの急増は同社がもはや単なる電子商取引の強者ではないことを証明していると述べた。

AIとクラウドの推進力が投資家の信頼を高めるアリババ

アリババの香港上場株は2月以来の最大の上昇を記録し、わずか1日の取引で時価総額を何十億ドルも増加させた。この急激な反転は、同社の長期的な軌道への信頼を取り戻した。

この急騰は中国のテクノロジーセクター全体に波及した。百度は約6%上昇し、テンセントは3%以上上昇した。投資家たちはアリババの好調な業績が中国の人工知能産業全体の勢いを示すと見込んでいる。アナリストたちは、このラリーがAIへの楽観論がアジアのテクノロジー市場における株価パフォーマンスといかに密接に結びついているかを反映していると指摘している。

ライバルとの対比は鮮明だ。JD.comと美団は、フードデリバリーとオンラインショッピングで激しい価格戦争を続けている。両社とも利益が圧迫され、美団は今四半期初めに大きな損失を警告するほどだった。その圧力は、従来のインターネット商取引に対する新たな投資家の警戒感をもたらしている。

私から見れば、アリババは小売よりも収益性が高くスケーラブルだと主張している人工知能とクラウドコンピューティング分野に倍増して投資している。技術力を高めることで、収益源の多様化だけでなく、電子商取引を特徴づける激しい価格戦争からの保護も可能になるだろう。

この戦略の重要な側面はAIハードウェアへの投資だ。同社は外国の半導体への依存を減らすためにAIチップを開発している。米国の制限が大規模AIモデルのトレーニングに必要な強力なチップへのアクセスを遮断しつつあるため、これは重要だとアナリストは見ている。独自のハードウェア設計により、中国市場に適応したより高速で安価、かつ安全なAIシステムを構築する上でアリババに優位性をもたらす可能性がある。

アリババ、成長促進とライバル凌駕のためにAIに注力

アリババの指導者たちは、人工知能が同社の戦略の中核部分であることを強調している。エディ・ウーCEOは今年初め、アリババが現在「主要目標」として汎用人工知能（AGI）の構築に注力していると述べた。

最近の更新には、オープンソースのビデオ生成モデルや、電子商取引、物流、クラウドサービスをサポートする大規模言語モデルのアップグレードが含まれている。これらの機能は中国だけでなく、LazadaやAliExpressなどの国際プラットフォームにも拡張されている。

アリババは依然としてJD.comや美団からの従来のオンライン商取引での圧力を感じているものの、アナリストたちはAIが業界の一部での価格戦争からアリババをある程度保護すると考えている。モルガン・スタンレーのアナリストたちは、同社がいかにAIサービスをビジネス全体にわたって拡大できるかに注目し、アリババを「中国最高のAIイネーブラー」と呼んだ。

それでも、アリババグループの会長ジョー・ツァイ氏は、AIデータセンター建設における潜在的なバブルについて懸念を表明している。今年初めの香港でのHSBCグローバル投資サミットで、米国からアジアまで急速に拡大するサーバーファームが実際の需要を上回る可能性があると指摘した。