ビットコイン24時間観察：政策の追い風が吹くも、資金は逃避中？

過去1日でBTCは3.31%反発。テクニカル面では良好に見えるが、機関投資家のウォレットは軽くなっている。この相場はどこまで続くのか？詳しく見てみよう。

【上昇のロジック】
価格は確かに上昇傾向。MACDのゴールデンクロス、RSIは全ラインで50を超え、ボリンジャーバンドの上バンドも手招きしている——これらのシグナルは通常なら早くもブル派がシャンパンを開けている状態だ。さらに重要なのは政策面の動き：ある国の現職指導者が最近「ビットコインのスーパー大国化」を目指すと発言し、議会の大物も銀行に暗号通貨排除をやめるよう呼びかけている。これは明るい兆しに見える？

【しかし、急いで乗るな】
マクロ環境は冷え込みつつある。政府の閉鎖の膠着状態は解決しておらず、財務省のTGA口座は今月7000億ドルの流動性を燃やし尽くし、FRBもハト派の姿勢を崩していない。これらの要因が重なることで、リスク資産市場全体が血を流している。

【より直接的なデータ】
11月4日の現物ビットコインETFの純流出額は5億7770万ドルで、これが連続5日目の引き出しとなる。伝統的金融の大口資金は明らかに撤退しており、「機関投資家の強気」ストーリーは現実に打ちのめされている。イーサリアムETFも好調とは言えない。

【テクニカル派の指摘】
チャートには2つの典型的な天井サインが現れている。約12万ドル付近でダブルトップを形成し、さらに外側にはヘッド＆ショルダーの形も描かれる可能性がある。もしこれらのパターンが成立すれば、理論的なターゲットは10万から10万2500ドル付近となる。つまり、今回の反発は下落の一時的なリバウンドに過ぎない可能性も。

【コミュニティの議論】
オンチェーンのフォーラムでは意見が二分している。楽観派は200日移動平均線を守れば転換点とみる一方、悲観派はブル市場の罠を警戒し、清算熱図を見て爆発的なロスカットの波を心配している。誰も次の展開を断言できない状況だ。

【私の見解】
短期的なテクニカル指標と政策の表明は反発の理由になり得るが、中期的には流動性の枯渇と機関投資家の撤退が主旋律だ。この環境下では、どんな反発も単なる売られ過ぎの修正に過ぎず、トレンドの反転とは考えにくい。底を狙うなら、少なくとも12万ドルのダブルトップのネックラインを確実に突破してからにした方が良い。今すぐ突っ込むのはリスクが高すぎる。

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