注目の2つの株：一つは急騰、もう一つはまもなく暴落か

勝者：インテュイティブ・サージカル (ISRG) 🚀

ダ・ヴィンチ手術ロボットメーカーのISRGは、素晴らしい成績を発表した。Q3のEPSは$2.28で、予想の$1.99を20%超えて上回り、株価は15%上昇した。これだけではなく、通年のガイダンスも引き上げられ、世界のダ・ヴィンチ手術件数の成長率は15.5-17%から17-17.5%に引き上げられ、需要の崩壊は見られない。

重要なデータは見逃せない：

• Q3のシステム導入台数は427台（前年は379台）、13%増
• ダ・ヴィンチ5のアップグレードサイクルが到来し、240台はこの世代のみ
• Ion内視鏡プラットフォームの国際展開が加速、日本とヨーロッパで展開済み
• 粗利益率のガイダンスを67-67.5%に引き上げ

アナリストたちも動き出し、評価を引き上げている。今期のEPS予想は$2.16から$2.25へ、通年は$8.16から$8.66へ（5%増）。Truistはさらに強気で、目標株価を$525から$620に引き上げた。テクニカル面では、株価は複数の抵抗線を突破し、161.8%フィボナッチ拡張目標は$650に向かっている。歴史的な最高値も手の届く範囲だ。

核心的な論理：医療ロボットは流行ではなく、必要不可欠なものだ。世界的に手術の侵襲を最小化する動きは止められず、ISRGの競争優位は既に導入済みの数千台のシステムにある。病院がダ・ヴィンチを購入すれば、その後の消耗品やメンテナンスは長期的なキャッシュカウとなる。これは単なる投機ではなく、確かな事業成長に裏付けられている。

敗者：オクロ (OKLO) ⚠️

マイクロ原子炉企業のOkloは、今年の$20から$190へと約10倍に急騰した。夢のようだが、問題は——会社には何もないことだ。

痛い真実：

• これまで商業収入ゼロ
• Q2のEPSは赤字で、予想を50%下回った
• キャッシュ燃焼速度は年換算で$65-80M。資金調達で$460Mを補ったが、収益化は2027-2028年まで待たねばならない
• 最近90日間のEPS予想は-$0.42から-$0.50へと下方修正、方向性は完全に誤っている

なぜこんなに高いのか？：AI電力需要の過熱と政府の支援政策（DOEのプロジェクト選定）が背景だ。しかしこれは、未来の夢を現実の資金調達に使っているに過ぎず、非常に危険だ。

テクニカル面では、株価は$193の高値から$140まで下落し、21日移動平均線に張り付いている。50日線は$110でサポートだが、これを割ると深い谷に落ちる。11月13日の決算前は非常に動きが激しくなるだろう。もし経営陣の進捗が期待外れなら、この反発は空売りの絶好の機会となる。

リスク警告：キャッシュフローの裏付けのないストーリー株は、冷え込むと厳しい。AIブームが収束した瞬間、この株は一気に半値以下になる可能性もある。

ボーナス：その他の株式の簡易評価

ロケット・カンパニーズ (RKT) | 住宅ローンプラットフォーム
今年7月にRedfinを$1.75Bの全株式で買収し、不動産と融資のワンストップエコシステムを構築。Q3の収益は前年比31%増の$1.75Bを見込むが、EPSは50%減少（前年比）となる。問題は買収と統合コストの爆発で、短期的には利益圧迫だ。ただし、融資やサービス料の伸びは堅調で、2027年前に$200M超のシナジーを約束している。改革テーマの株だが、管理層の統合力次第。

アメリプライズ・ファイナンシャル (AMP) | 富裕層向け資産運用
Earnings ESP +2.55%、Zacksランク#2の組み合わせは、過去に正のサプライズを示唆している。10月30日の決算では、資産運用規模（AUM）の拡大と手数料率に注目。

バンコ・サンタンデール (SAN) | 欧州銀行
ランク#1 + ESP +4.00%、高評価。10月29日の決算では、欧州経済の回復を背景に、銀行の純利ざや（NII）の拡大が期待できる。

核心的な示唆

医療技術とエネルギーのストーリーは全く異なる世界だ。ISRGは明らかな成長が進行中だが、Okloはまだストーリーを語っている段階だ。銘柄選択では、「既に検証された需要」と「オプション的な賭け」を見極めることが重要だ。前者は追いかける価値があり、後者は評価が下がるまで待つべきだ。