ビットコイン、2022年の最安値比で7320億ドル流入…市場構造変化の兆し

出典：DigitalToday 原題：ビットコイン、2022年安値比で7320億ドル流入…市場構造の変化シグナル 元リンク：https://www.digitaltoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=610033

ビットコインが過去24時間で2.13%上昇し、9万3000ドルを突破した中、市場構造が変化しているという分析が出ている。

ブロックチェーンメディアのオンチェーン分析企業グラスノード(Glassnode)とファナラ・デジタル(Fanara Digital)のレポートによると、ビットコインは2022年の安値以降、7320億ドルの新規資金を呼び込んでおり、これは過去のすべてのサイクルを合わせた金額より多いという。

レポートは「2022～2025年サイクルで流入した資金が過去の全サイクルを合わせたものを上回る」とし、実現時価総額が約1兆1000億ドルに達したと明かした。ビットコイン価格は1万6000ドルから一時12万6000ドルまで690%上昇しており、これは制度的な受容拡大や現物上場投資信託(ETF)など規制投資商品の影響だと分析された。

長期ボラティリティも減少した。2021年強気相場で84.4%だったボラティリティは現在43%に減少し、市場の安定性が高まっている。これはETFや機関投資家の参加増加が市場の深度を高めているシグナルと解釈される。特にビットコイン現物ETFへの需要が爆発的に増加しており、現在136万BTC(1680億ドル規模)が運用されている。

ビットコインは9万3000ドルのレジスタンスで強い売り圧力を受けたが、今回の上昇トライで大規模なショート清算が発生し、これを突破した。アナリストは「9万3000ドルをサポートラインに転換できればBTC/USDは9万8000ドルまで上昇する可能性がある」と見ており、期待感がさらに高まっている。

ビットコインは短期的な調整の可能性があっても、中長期的な流れでは依然として上昇モメンタムが維持されているとの評価が出ている。オンチェーン指標やETF需要が堅調なことから、市場は年末に向けてさらなる上昇シナリオに重きを置く雰囲気だ。